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沢家墓碑群
正八幡宮の社家(田所職)であった沢家の墓地。高さ約1mの高さの丘に40枚余りの板碑が長四角に配置され、その中に五輪塔3基、三重石塔1基が立っています。
ここの板碑は、額の部分(上)と身の部分(下)と二重に梵字が刻まれています。梵字は種字といってそれぞれ仏尊を表すと考えられますが、いまだ全体的な構成については十分解明されていません。
身の部分には、梵字の横に「南無阿弥陀佛」と墨で書かれているのが今も読み取れます。三重石塔の台石に延應元年(1239)、自然石柱に嘉禎三年(1237)の年号が刻まれています。これにより沢家墓碑群は、鎌倉時代の中頃に造られたと推定されます。
沢家墓碑群は、鎌倉時代の絵草子などに描かれた墓地の形式を残した遺跡として重要であり、社家も仏教文化(密教)の影響を強く受けていたことが伺える貴重な遺跡と評価されています。
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